タイトルが気になって購入。著者が専門学校で教えてるだけあって音楽ビジネスが現場でどのように行われているか体系的に書かれており素人にもわかり易く読みやすかった。ミュージシャンには参考にならないという意見もあるがそれは違うのではないか。ミュージシャンは音楽制作だけしていれば良いという時代でもなく、マネジメントの役割や実務がどういうことなのかを知っておくことは大切なことだと思う。まして、DIYミュージシャンに音源制作についてアドバイスしてもらえること自体が有り難い話である筈。そういった専門的な視点や指摘がないままでは、多くの人に受け入れられるまでの時間がかかり過ぎてしまう。スポーツと同じく、なるべく早いタイミングで良い指導者やアドバイザーに出会えることが成功への早道なんだと思う。そして、この本に掲載されているマネジメント現場の実状を知っておくことで、どのマネジメント会社に所属し、どのレコード会社からデビューしたいか等、その会社の所属アーティストを見本に比較検討することが可能になり、自分の活動スタイルに合った所属先を見つけやすくなる。本文中にも挙げられているピコ太郎も個人としてYouTubeにアップしていたとしても、あのような現象になることもないだろうし、ジャスティンがツイッターで紹介したかどうか(笑)。エイベックスのノリの良さと大胆なプロモーション戦略のマッチングから生まれた好例である。ただ、無名のミュージシャンでも楽曲や映像のインパクトさえあれば一挙に全世界レベルでトピックになれるという、なんとも夢のある時代になったのではないか。ミュージシャンはCDが売れなくなったと嘆いていているより、楽曲を発表する場所が増えたことをチャンスと捉えて、どんどん才能を解放していってほしい。そして、自分達の力だけで売れてやるなど意固地になるのでは無く、楽曲や歌声を良いと言ってくれる人達を出来るだけ増やし、サポートしてくれることに感謝しながら日々精進していくことが成功する早道であることは、どの業界でも共通することだと強く感じた。著者には是非、今後も新しい才能を発掘し、全力でサポートしていってもらいたい。

2023/06/06

作詞作曲なんて、一般人には無縁のことで、一部の選ばれた人しかできないものと思っていました。憧れはあっても「どうせ自分にはできっこない」「できるのは才能がもともとある人だけ…」そんな諦めと憧れの気持ちがあるなか、読み進めてみました。思っている以上にこれなら誰でもできるかも！　と思えて、ワクワクしてしまいました。とくに作詞シートは秀逸です。作詞作曲や音楽に興味がある人は絶対に読んでおくといいと思います。

2023/06/04

すえひろがりずワクワク大好き、

2023/06/01

山下達郎さんと竹内まりやさんの話が読みたくて購入しました。ネタバレになるので書きませんが、馴れ初めは、一般的に知られている内容と少し違い、驚きました。他のミュージシャンとのエピソードも面白かったです。音楽業界の裏事情も少し分かりました。このへん、もっと深く聴きたいなぁと。

2023/05/28

とても読みやすく、サクサクと全部読み切ってしまいました。音源のサンプルもあり、初心者でもわかりやすい内容です！

2023/05/28

本、特にエッセイには「出会うタイミング」があると思う。この一冊に出会ったのは、一つ目の会社を１年八か月で辞してからの短い休みの間に、中部に転勤になった友人に会いに行く時に乗りかえした地方路線のホームである。何の気なしに手に取り、買った一冊です。その一冊の中で登場する女子マネージャーは、大学とはまるっきり違う（勿論フツーの「会社」ともまったく違うｗ）「吉本興業」という会社の中で、一筋縄でも二筋縄でもどうにもならないアクの強い芸人さんとやりあっていき、自分の「ポジション」を作り上げていく姿に、強い衝撃と共感を得ました。大学卒業後の新人時代、「相手の懐に飛び込む」ということが出来ず自分の殻を破れず（そして殻があることすら気づかす）、そこにある壁をひたすらに感じていましたが、その壁に素手で殴りかかっていく著者にあこがれに近い感情を抱きました。今読み直したら、どんな感想が出てくるだろう？改めてそんなことをフト思いました。「人間力」「コミュ力」そんな言葉は、この一冊で吹き飛ばしてください。

2023/05/27